多民族国家と日本
Здравствуйте!
今日はタイトルにあるように、多民族国家を取り上げる。
多民族国家とは、その名の通り二種類以上の民族が生活する国のことだ。反対は単一民族国家。多民族国家の代表的な例はロシア連邦(196民族)と中華人民共和国(56民族)だ。日本も単一民族国家だと言われる場合もあるが、そもそも大和民族が混血で、アイヌ人もいるので多民族国家に分類されうる。私が普段大学で学んでいるドイツでもゲルマン系のドイツ人以外に、デンマーク人、フリース人、民族系統不明のシンティ・ロマ、そして隣国のチェコ人に近い西スラヴ系のソルブ人などが住んでいるため、多民族国家だ。ヨーロッパの多くの国は実は多民族国家だったりする。
多民族国家ということは、国内に異文化が存在することだ。上の二つの写真は同じドイツ国内に住む民族だ。上は少数民族のソルブ人、下は主要民族のドイツ人だ。見ての通り、服の作りが全く違う。次はロシアの民族を比較してみよう。
上から順に主要民族のスラヴ人(一般的にロシア人と聞いて思い浮かべる民族), メドヴェージェワがアルメニア人(とスラヴ人?のハーフ),ザギトワがイスラームを信仰するテュルク(トルコ)系のタタール人,モンゴル系のトゥバ人、ユーラシア大陸最東端のチュコトカ半島に住むチュクチ人、そして高麗人(韓国系)。他にも、ドイツ系やコーカサス系(ジョージア人と同系統)の民族なども住んでいる。デニス・テン以外はみんな国籍上はロシア人でロシア語(もしくは民族の言語も)話す。このように、ロシア人といっても、見た目は千差万別で文化も異なる。
しかし、多民族国家には問題もある。それは統合や同化政策だ。民族が違うと、統合や同化を行ったとしても宗教の違いなどから齟齬が生じたり、少数民族の言語が絶滅したりする。たとえば、ロシアのコーカサス地方(ジョージアとの国境あたり)ではチェチェン共和国(ロシア連邦の自治共和国の一つ)でのチェチェン紛争やアブハジア戦争が起こっている。また、ロシアでは多くの少数言語が絶滅の危機に瀕していると言われている。
日本も外国人労働者や技能実習生が増加して、多文化社会化が進んだ。いずれ、日本でも民族の統合が重要な問題になる時が来るだろう。日本人はよく「郷に入れば郷に従え」という。しかし、それは「ここは日本だからお前らは箸で食事をしろ」とか「ここは日本だから日本語を話せ」のような文化の強制ではない。まずは互いの文化を尊重して、歩み寄ることが大切だろう。
今日はここまで。Пока 👋