英語は本当に世界の共通語なのか

日本人は「外国語」という言葉を耳にすると、英語を思い浮かべることが多い。それは私たちが小学校から外国語として英語を学んでいるからだ。しかし、場所によっては外国語といえば英語以外の言語を思い浮かべる人もいる。その典型例が旧ソ連圏だ。 上の図は…

人工言語

皆は、「人工言語」という単語を耳にしたことがあるだろうか。人工言語とは、字面の通り人の手によって、つまり人工的に作られた言語のことだ。 本来、言語は自然に長い時を経てできるものだ。たとえばヨーロッパのほぼ全域で話されているインド・ヨーロッパ…

多民族国家と日本

Здравствуйте! 今日はタイトルにあるように、多民族国家を取り上げる。 多民族国家とは、その名の通り二種類以上の民族が生活する国のことだ。反対は単一民族国家。多民族国家の代表的な例はロシア連邦(196民族)と中華人民共和国(56民族)だ。日本も単一民族…

ポーランド~不死鳥の国家~

Dzień dobry!(ポーランド語でこんにちは) 今回はタイトルにもある通り、ドイツの東隣の中欧もしくは東欧の国、ポーランド共和国の紹介をしたい。まずは国の場所や首都などの概要から始め、代表的な観光地も紹介する。 ・ポーランド共和国(Rzeczpospolita Po…

死語について

・「死語」とは みんなは「死語」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。日常的には「使用されなくなった単語」を意味する場合が多いが、言語学的には「使用されなくなった言語」を意味する。今回は、「死語」や消滅の危機にある言語を見ていきたい。 ・…

ヨーロッパの民族と言語

周知の事実だが、ヨーロッパではドイツ語、英語、フランス語、イタリア語などの多くの言語が話されている。ヨーロッパの言語を複数習った人ならわかるかもしれないが、複数の言語に同じような単語が見られる。たとえば、フランス語で「こんにちは」を意味す…

ドイツ〜ビールとソーセージの国〜

今回は私が大学で研究しているドイツについて書きたい。日本人が「ドイツ」ときいて思い浮かべるのは、ビール、ソーセージ、ワイン、クラシック音楽、最近だとクリスマスマーケットを浮かべる人もいるかもしれない。たしかにそのイメージは正しいが、実際に…

クラシック音楽のおすすめ作曲家~近・現代編~

今回はクラシック音楽の近・現代の作曲家について書く。時代は20世紀から現在まで。印象派、新古典主義音楽、ジャズなど、様々な音楽が発展した。 ドビュッシー フランス ラヴェルと並ぶ印象派の代表的作曲家。印象派は美術史の印象派から名付けられた。「亜…

クラシックおすすめ作曲家 ロマン派 ラフマニノフ

セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ラフマニノフ ロシア 先述のスクリャービンのライバル。モスクワ音楽院に学び、ピアニストかつ作曲家として活動した。1917年のロシア革命の際にロシアからアメリカに亡命、以後はアメリカで活動をし、1943年にビバリーヒルズ…

クラシックおすすめ作曲家 前回の続き ロマン派

スメタナ チェコ ナショナリズムに基づくチェコの国民音楽を書いた。交響詩「我が祖国」の「モルダウ」が特に有名。 ヨハン・シュトラウス2世 オーストリア ワルツ王。父はマーチ王のヨハン・シュトラウス1世。ウィンナー・ワルツ(ウィーン風ワルツ)ポルカ(…

クラシック音楽のおすすめ作曲家~前期ロマン派編~

今回はロマン派(19世紀初頭〜20世紀初頭から半ば)についてかく。作曲家がとてつもなく多いため、二回に分けて書こうと思う。この時代は現在のような職業音楽家の時代で、自分の気持ちや考えなどを音楽にして表現した。また、一般社会に楽器が広がり、教師と…

クラシック音楽のおすすめ作曲家~古典派編~

今回は古典派音楽についてかく。古典派は18世紀後半から19世紀初頭を指し、バロック期と同様貴族や大司教などの主君に向けて音楽が書かれた。1789年にフランス革命が起こると、一般市民の権利が増大化し、それ以降は自分のために音楽を書くという、現在の音…

クラシック音楽のおすすめ作曲家〜バロック編〜

クラシック音楽は日本では敷居が高いと思われている音楽だ。眠くなる、つまらない、などといって音楽の授業中にいやいや聴いていた人も多いと思う。たしかにクラシック音楽を聴くと眠くなるのは事実だが、決してつまらないわけではない。聴いていてテンショ…