クラシック音楽のおすすめ作曲家~古典派編~

今回は古典派音楽についてかく。古典派は18世紀後半から19世紀初頭を指し、バロック期と同様貴族や大司教などの主君に向けて音楽が書かれた。1789年にフランス革命が起こると、一般市民の権利が増大化し、それ以降は自分のために音楽を書くという、現在の音楽家に近い職業形態が生まれた。古典派の時代はピアノが生まれ、教会でのみ使われていた楽器が一般社会でも使用されるようになり、オーケストラも現在の形まで発展した。また、ソナタ形式(メロディーを提示する提示部、そのメロディーを使用して変化をつける展開部、最初のメロディーを持ってきて曲を締める再現部から構成された曲、それを第一楽章として急ー緩ー急の三楽章からなる音楽が古典派期に流行した)も作られ、音楽的な発展が大きい時代だった。

 

おすすめ作曲家

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

オーストリア🇦🇹

f:id:Leonardokun:20200627123519j:image

ハンガリー貴族のエステルハージー家に仕え、その子息のために多くの曲を書いた。初期段階の交響曲(前述のソナタのオーケストラ版)を書いた人。

有名な曲 交響曲第94番 「驚愕」

                  同101番 「時計」

弦楽四重奏曲第77番 「皇帝」ー第二楽章のメロディーは現在のドイツ国歌。

バロック期と違い、リズミカルな軽快なメロディーが魅力。

 

モーツァルト

オーストリア🇦🇹

f:id:Leonardokun:20200627115428j:image

みんなが知っている天才作曲家。父のレオポルトも作曲家だった。5歳で最初の作曲家をし、幼少期から父とヨーロッパ各地を転々としながら王や貴族に向けて演奏活動をした。しかし、病弱な体質であったため、レクイエム(死者のための鎮魂歌)を執筆途中で35歳で病死。天才肌という印象が強いが、実際はいとこに下ネタ満載の手紙を送ったり、Leck mich im Arsch(ドイツ語で俺の尻を舐めろ)という曲を作ったりするなど、日頃から下ネタをかましていたド変態作曲家。ちなみにミドルネームは「アマデウス」とされているが、本人が「アマデウス」を使っていたことはない。

有名な曲

アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小さな夜の音楽)

交響曲第25番ー映画「アマデウス」で使用。

同36番「リンツ

同40番 ト短調

同41番「ジュピター」

ピアノソナタ第11番 「トルコ行進曲付き」ー最終楽章がトルコ行進曲

同第15番 ハ長調ーピアノを習っている人なら必ず弾く曲

きらきら星変奏曲ー元のメロディーはフランス民謡

オペラ「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ、「魔笛

ピアノ協奏曲第20番、21番、23番、25番、27番

 

ベートーヴェン

ドイツ🇩🇪

f:id:Leonardokun:20200627123241j:image

通称「楽聖」。家系はオランダ系。祖父も父も音楽家。古典派とロマン派の橋渡しをした人。ウィーンでハイドンモーツァルトに師事。ピアノソナタ交響曲、変奏曲、そして室内楽曲を発展させた。綺麗な女性に絶えず流し目を送っていた説がある。

 

有名な曲

交響曲第3番「英雄」ーもとはナポレオンに捧げるつもりだったが、ナポレオンが皇帝になったことに憤慨したベートーヴェンが献呈用紙を破り捨てた。

同第5番「運命」ージャジャジャジャーンの曲。第4楽章でオーケストラに初めてトロンボーンを導入。

同第6番「田園」ー全5楽章からなる大規模な交響曲。難聴になり、遺書を書いた(とはいえ)思い留まった)地であるウィーン郊外のハイリゲンシュタットの自然が描かれた名曲。

同7番ー第一楽章のメロディーはドラマ/映画「のだめカンタービレ」のオープニング曲。この曲を書いたときにはすでに聴力が失われていたが、それとは裏腹に快活なメロディーが使用されている。

同9番「合唱付き」ー通称「第九」。日本の大晦日の風物詩。第二次世界大戦期に日本のドイツ捕虜が演奏したことが日本に広まった。

三大ピアノソナタ「悲愴」、「月光」、「熱情」

同第26番「告別」

同29番「ハンマークラヴィーア」ーベートーヴェンピアノソナタの中では最も難しい。

同第32番ー最後のピアノソナタ

ピアノ協奏曲第5番「皇帝」ーテレビで美味しそうな料理が出てきたときにこの曲の冒頭がかかる。

創作主題による32の変奏曲

創作主題による15の変奏曲とフーガ

 

次はロマン派。До свидания!