クラシック音楽のおすすめ作曲家~近・現代編~

今回はクラシック音楽の近・現代の作曲家について書く。時代は20世紀から現在まで。印象派新古典主義音楽、ジャズなど、様々な音楽が発展した。

 

ドビュッシー

フランス🇫🇷

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ラヴェルと並ぶ印象派の代表的作曲家。印象派は美術史の印象派から名付けられた。「亜麻色の髪の乙女」で有名なピアノのための前奏曲集、「月の光」で有名なベルガマスク組曲アラベスク子供の領分交響詩「海」や牧神の午後のための前奏曲が知られている。この時代のフランスはジャポニズム(日本趣味)が流行しており、ドビュッシーも少なからず日本や東アジアの文化に触れていた。

 

ラヴェル

フランス🇫🇷

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ドビュッシーと並ぶ印象派の代表的な作曲家。通称「オーケストラの魔術師」。途中から印象派から新古典主義音楽(印象派やドイツロマン派を否定する音楽)に移ったり、1930年代にはジャズ風の曲も書いた。ボレロ、オーケストラ版展覧会の絵、夜のガスパールソナチネクープランの墓、水の戯れ、左手のためのピアノ協奏曲、ピアノ協奏曲などが知られている。ドビュッシーと同じく、非現実的で色彩的な曲が多い。

 

ガーシュイン

アメリカ🇺🇸

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ジャズとクラシックを融合させた音楽家ラプソディー・イン・ブルーは、初演の際に殆ど即興で弾いたと言われている。この他にピアノ協奏やオペラ「パリのアメリカ人」が有名。

 

プロコフィエフ

ロシア🇷🇺

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20世紀ロシアを代表する作曲家のひとり。ソ連が建国されてからはフランスに亡命したり、プロパガンダのために政治的に利用されたりした、まさに時代に翻弄された作曲家。ソ連から亡命した際は、日本に数ヶ月滞在しており、そこで聴いた「越後節」がピアノ協奏曲第三番のメロディーの元になったという説がある。この他に朗読付き音楽の「ピーターと狼」、映画音楽「アレクサンドル・ネフスキー」、映画音楽「イワン雷帝」、バレエ音楽「ロメオとジュリエット」とピアノ曲集「束の間の幻影」やピアノソナタも有名。

 

ストラヴィンスキー

ロシア🇷🇺

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戦後に来日してNHK交響楽団を指揮したことでも知られている。バレエ音楽火の鳥」、「春の祭典」、「ペトルーシュカ」が有名。

 

ここまでクラシック音楽のお勧めの作曲家について書いてきた。クラシック音楽の聴き方は各々の自由でいいと思う。J-POPを聴くときみたいな好きな音楽を片っ端から聴いてみてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

クラシックおすすめ作曲家 ロマン派 ラフマニノフ

セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ラフマニノフ

ロシア🇷🇺

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先述のスクリャービンのライバル。モスクワ音楽院に学び、ピアニストかつ作曲家として活動した。1917年のロシア革命の際にロシアからアメリカに亡命、以後はアメリカで活動をし、1943年にビバリーヒルズで亡くなった。後期は時代的にはロマン派ではないが、決してロマン派から逸脱することはなかった。卓越したピアニストだったため、ピアノ曲がほとんど。短調の曲が多い。筆者のお気に入りの作曲家。

 

有名な曲

前奏曲第一番(ピアノ) 嬰ハ短調

通称「鐘」と呼ばれているが、元々「鐘」という作品があるのでここでは呼ばない。浅田真央選手はバンクーバー五輪ショートプログラムでこの曲を使った。ラフマニノフの作品の中で最も有名。しかし、この曲が有名過ぎて他が霞んでしまうのをラフマニノフは嫌っていたらしい。ロシアの厳しい冬を思わせるような暗い旋律と最後の重厚な和音がカッコいい。

 

ピアノソナタ第2番 変ロ短調

技巧的に難関な、ロマン派を代表するピアノソナタの一つ。冒頭はロシア正教会の鐘を思わせる。非常に複雑で、技巧的にも難しく、解釈も難しい作品。

 

楽興の時 第一番から第六番(ピアノ)

楽興の時とは、ロマン派の時代に流行ったピアノ小品(短いピアノ曲)の種類だが、これといった意味はない。ラフマニノフらしい旋律美に溢れた曲集。

 

練習曲集「音の絵」

ショパンの練習曲にインスピレーションを受けて作曲家したと思われる。曲は変化に富んでおり、聴く分には楽しいと思うが、技術的に難しい曲が殆どで、弾くのはキツい。

 

ピアノ協奏曲第一番 嬰へ短調

ラフマニノフが学生の時に書いた、ラフマニノフのデビュー作。第一楽章冒頭の金管楽器のファンファーレと、華やかで重厚なピアノがめちゃくちゃカッコいい。メロディーもロマンチックで何回でも聴ける名曲。

 

ピアノ協奏曲第二番 ハ短調

ドラマ「のだめカンタービレ」で使われ、浅田真央選手がソチ五輪のメインプログラムで使ったラフマニノフの代表作。ソチ五輪を見た人は、聴いたことのある人も多いと思う。公演の失敗から精神病を患っていたが、医師のニコライ・ダーリの心理療法によりやる気を取り戻し、この曲を書いた。第一楽章はいきなりピアノの独奏から始まり、遠くから聞こえる鐘のような和音がとても印象的だ。メロディーもラフマニノフ特有の息の長さで、感動的。第二楽章はフランス映画「逢引き」で使われ、悲しげだがどこか希望があるような旋律が魅力的で泣ける。第三楽章はロシア舞曲っぽく、技巧の見せ所。最後はラフマニノフお得意の重厚な和音の連鎖が続き、クライマックスを迎える。

 

ピアノ協奏曲第三番 ニ短調

ピアノ協奏曲の中では最難関と言われている。第二番と共によく弾かれており、特に第一楽章のカデンツァ(ピアノ独奏の見せ所)はすごくカッコいい。第二番と共にラフマニノフの最高傑作といえる。

 

ピアノ協奏曲第四番 ト短調

ラフマニノフの最後のピアノ協奏曲。彼のピアノ協奏曲の中では1番影が薄く、他に比べたら録音や演奏は少ない。しかし、曲としてはすごくカッコよくて、ラフマニノフらしさに溢れている。

 

パガニーニの主題による狂詩曲

パガニーニのカプリス第24番に基づいた、ピアノとオーケストラのための変奏曲。特に第18変奏が有名で、ラフマニノフらしいロマンチックで美しい旋律が使われている。

 

チェロソナタ ト短調

ラフマニノフ唯一のチェロソナタラフマニノフがピアニストだっただけに伴奏のピアノは技術的に難しい。ピアノ曲に比べたら影は薄いが、とても綺麗な曲。

 

ラフマニノフはとても綺麗な旋律を用いた曲が多いため、とてもおすすめの作曲家だ。次回はついに近代・現代に移る。Всем пока! 

 

 

 

クラシックおすすめ作曲家 前回の続き ロマン派

スメタナ

チェコ🇨🇿

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ナショナリズムに基づくチェコの国民音楽を書いた。交響詩「我が祖国」の「モルダウ」が特に有名。

 

ヨハン・シュトラウス2世

オーストリア🇦🇹

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ワルツ王。父はマーチ王のヨハン・シュトラウス1世。ウィンナー・ワルツ(ウィーン風ワルツ)ポルカ(チェコの舞曲)を多く書き、両曲の発展に貢献。毎年1月1日にはウィーン楽友協会の黄金のホールで彼のワルツを演奏するニューイヤーコンサートが開催されている。ワルツ「美しき青きドナウ」、「アッチェレランド・ワルツ」、「皇帝円舞曲」、ポルカ「雷鳴と稲妻」などが有名。

 

ブラームス

ドイツ🇩🇪

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ハンブルク生まれ。交響曲ピアノ曲が有名。交響曲1番は、ベートーヴェン交響曲10番と呼ばれた。四つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、そしてドイツ・レクイエムが有名。

 

チャイコフスキー

ロシア🇷🇺

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ロシアのロマン派音楽の第一人者。現在のモスクワ音楽院は彼に因んでチャイコフスキー記念モスクワ音楽院と呼ばれ、同地でチャイコフスキーコンクールも開催されている。特にバレエ音楽くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、ピアノ協奏曲第一番、そして交響曲第6番「悲愴」が有名。

 

ムソルグスキー

ロシア🇷🇺

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ロシア国民学派の集団「ロシア5人組」の1人。本業は軍人。ピアノ組曲展覧会の絵」と交響詩「禿山の一夜」が有名。

 

ドボルザーク

チェコ🇨🇿

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スメタナと同じチェコの国民学派。アメリカに移住し、アメリカの黒人霊歌クラシック音楽に取り入れた。交響曲第9番新世界より」や「スラヴ舞曲」が特に知られている。

 

プッチーニ

イタリア🇮🇹

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ヴェルディと共にイタリアオペラにおける第一人者。悲劇を多く書いた。ロマンチックな旋律が多く、泣ける。「誰も寝てはならぬ」で有名な「トゥーランドット」長崎を舞台にした「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」などが有名。

 

リヒャルト・シュトラウス

ドイツ🇩🇪

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描写音楽である交響詩を多く書いた。ワルツ王のヨハン・シュトラウスとの血縁関係はない。第二次世界大戦期にはナチスに加担し、音楽活動を続けた。「ツァラトゥストラはかく語りき」、「ドン・フアン」、「ドン・キホーテ」、「英雄の生涯」(いずれも交響詩)などが有名。

 

スクリャービン

ロシア🇷🇺

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日本ではほとんど知られていない。ラフマニノフの一個上で彼のライバル。ピアノ曲を多く描き、「神秘和音」という独自の手法も編み出した。初期はショパンの影響が強く、後期はロマン派というより印象派に近い。10のピアノソナタ、ピアノのための練習曲などが有名。

 

予想以上に文字数が多いため、最後の1人は次回に回す。Tschüss! 

クラシック音楽のおすすめ作曲家~前期ロマン派編~

今回はロマン派(19世紀初頭〜20世紀初頭から半ば)についてかく。作曲家がとてつもなく多いため、二回に分けて書こうと思う。この時代は現在のような職業音楽家の時代で、自分の気持ちや考えなどを音楽にして表現した。また、一般社会に楽器が広がり、教師として働いた音楽も多い。この時代にはピアノなどの発展により技巧的なフレーズが弾きやすくなったため、ヴィルトゥオーゾ(華やかで技巧的な曲を弾く人)が流行し、大きなコンサートホールで演奏していた。フランスには社交界ができ、一部の芸術家は社交界の女性たちと交流があった。

 

作曲家と有名な曲(生まれた年順)

シューベルト 

オーストリア🇦🇹

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歌曲王。ベートーヴェンと活動時期が重なっており、本人もベートーヴェンを意識していた。リート(ドイツ語で歌曲)を多く書いた。梅毒のため30代で死去。歌曲の「魔王」、「糸を紡ぐグレートヒェン」、「死と乙女」、「鱒」、「野ばら」などが有名。

 

メンデルスゾーン 

ドイツ🇩🇪

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初期ロマン派の代表的作曲家。北ドイツハンブルク生まれのユダヤ系ドイツ人。祖父は哲学のモーゼス・メンデルスゾーン。バッハを敬愛し、忘れ去られていた彼の曲を再演した。ドイツ・ライプツィヒにあるコンサートホールのゲヴァントハウスとゲヴァントハウス・オーケストラの創設者。結婚行進曲、交響曲「イタリア」や「スコットランド」、そしてヴァイオリン協奏曲が有名。優美なメロディーが魅力。

 

ショパン

ポーランド🇵🇱、フランス🇫🇷

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通称「ピアノの詩人。父がフランス人、母がポーランド人。ポーランドの首都ワルシャワ郊外にて誕生。ポーランドの民族舞踊である「マズルカ」と「ポロネーズ」の発展に貢献した。自身もピアニストだったため、ピアノ曲がほとんど。50以上の「マズルカ」、「英雄ポロネーズ」をはじめとする約20曲のポロネーズ、「子犬のワルツ」、前奏曲第15番「雨だれ」、「ノクターン」、「舟唄」、「幻想曲」、そして2つの「ピアノ協奏曲」が有名。因みに、ポーランドワルシャワでは5年ごとにショパンの命日である10/17周辺にショパンの楽曲だけ課題曲のショパン国際ピアノコンクールが行われている。今年はコロナのため残念ながら来年に延期となった。

 

シューマン

ドイツ🇩🇪

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ショパンと同い年。幼少期から読書家で、ドイツの詩に基づいた作品が多い。晩年は精神を病み、ライン川に飛び込んで自殺未遂を図ったが、救助されてボンの精神病院で亡くなった。

ショパンと同様ピアノ曲が多い。「幻想小曲集」、「クライスレリアーナ」、「子どものためのアルバム」、交響曲「ライン」、そしてピア協奏曲が有名。

 

リスト

ハンガリー🇭🇺(現在のオーストリア🇦🇹)

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ショパンと同い年。通称「ピアノの魔術師」。幼少期からピアノの名手でピアノのための技巧的な作品が多い。自身の祖国であるハンガリーを愛し、ハンガリー音楽をもとにした作品を多く書いた。しかし、彼の母国語はドイツ語で、ハンガリー語は出来なかった。さらに、ベートーヴェン交響曲などのオーケストラ作品をピアノ用に編曲したりもした。「ラ・カンパネラ」、「ハンガリー狂詩曲」、「超絶技巧練習曲集」、「演奏会のための3つの練習曲」、そして「巡礼の年」などが有名。

 

ワーグナー

ドイツ🇩🇪

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ドイツオペラの発展に貢献した。歌劇「さまよえるオランダ人」、「ローエングリン」、「ニーベルンゲンの指環」などが有名。

 

ヴェルディ

イタリア🇮🇹

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ワーグナーと同い年。イタリアオペラの発展に貢献。歌劇の「リゴレット」、「椿姫」、「アイーダ」などがが有名。

 

次は前期の残りと後期ロマン派をかく。Au revoir! 

 

 

 

 

 

クラシック音楽のおすすめ作曲家~古典派編~

今回は古典派音楽についてかく。古典派は18世紀後半から19世紀初頭を指し、バロック期と同様貴族や大司教などの主君に向けて音楽が書かれた。1789年にフランス革命が起こると、一般市民の権利が増大化し、それ以降は自分のために音楽を書くという、現在の音楽家に近い職業形態が生まれた。古典派の時代はピアノが生まれ、教会でのみ使われていた楽器が一般社会でも使用されるようになり、オーケストラも現在の形まで発展した。また、ソナタ形式(メロディーを提示する提示部、そのメロディーを使用して変化をつける展開部、最初のメロディーを持ってきて曲を締める再現部から構成された曲、それを第一楽章として急ー緩ー急の三楽章からなる音楽が古典派期に流行した)も作られ、音楽的な発展が大きい時代だった。

 

おすすめ作曲家

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

オーストリア🇦🇹

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ハンガリー貴族のエステルハージー家に仕え、その子息のために多くの曲を書いた。初期段階の交響曲(前述のソナタのオーケストラ版)を書いた人。

有名な曲 交響曲第94番 「驚愕」

                  同101番 「時計」

弦楽四重奏曲第77番 「皇帝」ー第二楽章のメロディーは現在のドイツ国歌。

バロック期と違い、リズミカルな軽快なメロディーが魅力。

 

モーツァルト

オーストリア🇦🇹

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みんなが知っている天才作曲家。父のレオポルトも作曲家だった。5歳で最初の作曲家をし、幼少期から父とヨーロッパ各地を転々としながら王や貴族に向けて演奏活動をした。しかし、病弱な体質であったため、レクイエム(死者のための鎮魂歌)を執筆途中で35歳で病死。天才肌という印象が強いが、実際はいとこに下ネタ満載の手紙を送ったり、Leck mich im Arsch(ドイツ語で俺の尻を舐めろ)という曲を作ったりするなど、日頃から下ネタをかましていたド変態作曲家。ちなみにミドルネームは「アマデウス」とされているが、本人が「アマデウス」を使っていたことはない。

有名な曲

アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小さな夜の音楽)

交響曲第25番ー映画「アマデウス」で使用。

同36番「リンツ

同40番 ト短調

同41番「ジュピター」

ピアノソナタ第11番 「トルコ行進曲付き」ー最終楽章がトルコ行進曲

同第15番 ハ長調ーピアノを習っている人なら必ず弾く曲

きらきら星変奏曲ー元のメロディーはフランス民謡

オペラ「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ、「魔笛

ピアノ協奏曲第20番、21番、23番、25番、27番

 

ベートーヴェン

ドイツ🇩🇪

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通称「楽聖」。家系はオランダ系。祖父も父も音楽家。古典派とロマン派の橋渡しをした人。ウィーンでハイドンモーツァルトに師事。ピアノソナタ交響曲、変奏曲、そして室内楽曲を発展させた。綺麗な女性に絶えず流し目を送っていた説がある。

 

有名な曲

交響曲第3番「英雄」ーもとはナポレオンに捧げるつもりだったが、ナポレオンが皇帝になったことに憤慨したベートーヴェンが献呈用紙を破り捨てた。

同第5番「運命」ージャジャジャジャーンの曲。第4楽章でオーケストラに初めてトロンボーンを導入。

同第6番「田園」ー全5楽章からなる大規模な交響曲。難聴になり、遺書を書いた(とはいえ)思い留まった)地であるウィーン郊外のハイリゲンシュタットの自然が描かれた名曲。

同7番ー第一楽章のメロディーはドラマ/映画「のだめカンタービレ」のオープニング曲。この曲を書いたときにはすでに聴力が失われていたが、それとは裏腹に快活なメロディーが使用されている。

同9番「合唱付き」ー通称「第九」。日本の大晦日の風物詩。第二次世界大戦期に日本のドイツ捕虜が演奏したことが日本に広まった。

三大ピアノソナタ「悲愴」、「月光」、「熱情」

同第26番「告別」

同29番「ハンマークラヴィーア」ーベートーヴェンピアノソナタの中では最も難しい。

同第32番ー最後のピアノソナタ

ピアノ協奏曲第5番「皇帝」ーテレビで美味しそうな料理が出てきたときにこの曲の冒頭がかかる。

創作主題による32の変奏曲

創作主題による15の変奏曲とフーガ

 

次はロマン派。До свидания! 

 

 

 

クラシック音楽のおすすめ作曲家〜バロック編〜

クラシック音楽は日本では敷居が高いと思われている音楽だ。眠くなる、つまらない、などといって音楽の授業中にいやいや聴いていた人も多いと思う。たしかにクラシック音楽を聴くと眠くなるのは事実だが、決してつまらないわけではない。聴いていてテンションが上がる曲もある。そこで、記念すべき初回のブログから数回は、クラシック音楽のおすすめの作曲家をバロック、古典派、ロマン派、近・現代の四つの時代区分に分けて紹介したい。

 

バロック時代

-音楽史ではだいたい17~18世紀。教会で演奏される宗教曲が多い。ピアノはまだ発明されておらず、チェンバロが使われていた。この時代の音楽は現代の音楽の元になった。

 

🎵おすすめ作曲家🎵

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(大バッハ)

ドイツ🇩🇪

みんなが知っている「音楽の父」。音楽家一家に生まれ、子供は20人。現在までの音楽の基礎を築いた第一人者。

 

有名な曲

トッカータとフーガ ニ短調 

冒頭が「鼻から牛乳」の元になった曲。変化に富んでいて、クラシック初心者でも聴きやすい曲だと思う。

無伴奏チェロ組曲

名前の通り、チェロ一本のための曲。組曲とは、前奏曲や序曲から始まり、ヨーロッパの様々な踊りからなる曲の集まりのこと。特に、第一番の前奏曲は有名。チェロの渋い音が堪能できる名曲。

・小フーガ ト短調

中学校の音楽の教科書に載ってる曲。鑑賞で聴いた人も多いと思う。フーガとは、対位法(複数のメロディーを組み合わせる技法)を使った、一つのメロディーから音楽を発展させていく曲のこと。親しみやすいメロディーと荘厳さを兼ね備えている。

 

無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番から シャコンヌ

シャコンヌは三拍子の舞曲でバロック時代には変奏曲形式で用いられた。バイオリン一つだけで奏でられるが、スケールが大きくてかなり難易度が高い。変奏曲形式なので聴きやすいと思う。

 

ドメニコ・スカルラッティ 

イタリア🇮🇹

プロのチェンバロ奏者で、ポルトガル王室に仕えていた。ポルトガル王女のために書いたチェンバロ用のソナタが多い。イタリア出身らしい明るくて軽快なメロディーが魅力。イタリア料理と合いそう。

 

アントニオ・ヴィヴァルディ

イタリア🇮🇹

ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンとオーケストラのための曲)「四季」を書いたとても有名な作曲家だが、意外と謎が多い。プロのヴァイオリニストだったため、ヴァイオリンのための曲が多い。

 

おすすめの曲

「四季」

文字通り、四季を描写した曲。一つの季節は三楽章(楽章:曲のまとまり)からなり、楽章ごとに短い詩が書かれている。CMにも使われてる。とても綺麗なメロディーで親しみやすさ抜群。

 

それではまた今度。Tschüss!